レタスクラブWEB連載
私の借金人生「夫に内緒で借金300万」が、電子書籍化されました!
ブログを読んで下さる皆さま、インスタのフォロワーさんのおかげで電子書籍化出来ました。いつも読んで頂ける事、感謝の気持ちでいっぱいです!
描き下ろし40P以上収録してます!
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父が母の鬱の件で、話しをしにわざわざ仕事の有休をとって電車出来ました。
主人にも話しを聞いて欲しいという事だったので、小姑に事情を話して子供達を見てもらい、ファミレスで待ち合わせをしました。
久しぶりに会った父は、すごく老けた印象で私が思っていた父とは変わっていました。
父は会うなり無理を言って申し訳ないと、頭を下げて来ました。
正直驚きました。
私が知っている父は、自分からはあまりしゃべらず偉そうな感じで、我関せずという人でした。
そんな父が自分からしゃべって、しかも謝ってくるなんて。
見たことも無い父の姿に驚きながら、話しを聞き始めました。
母は鬱と診断されて、心療内科でもらった薬を飲んでいるようですが、日によって体調や感情の起伏の差が酷いそうです。
お薬を飲んでいても、朝から動けず1日中寝ている日も時々あるそうですが、その時は何も言わずに父は仕事に行くそうです。
そして仕事から帰宅をしたら、母は朝のまま寝ているという事でした。
父は母の分の簡単な食事を作るそうですが、母はあまり食べずにその日が終わる。
母がしない分、父が家事をしていて今では洗濯をしてから仕事に行くという事でした。
そもそも両親は、母が専業主婦で家事を全てしていて父は一切家事はしませんでした。
母はどちらかというと完璧主義で、家事は一切手を抜かずに体調が悪くても全部自分でやるような人でした。
自分にも厳しいですし、子供の私にもすごく厳しくて、、、
お母さんもこれだけ頑張ってるんだから、あなたはもっと頑張りなさいみたいな事を、子供の頃に何度か言われた事があるのを憶えています。
そんな母が家事をしないで、寝ているだけの日があるなんて想像できません、、、
父も仕事が忙しく、食事が作れない日もあるそうです。
その日は近くの手作りお弁当屋さんのお弁当を、配達してもらうようにしてるそうです。
コンビニのお弁当は味気ないから食べたくないと、父は手作りお弁当屋さんのお弁当がいいと言ってました。
母が心配で、友達と遊びに行ったら?買い物に行って来たら?と色々言ってようやく母が動き出して、学生時代の同級生と連絡をとり遊びに行くようになったそうです。
それ以来、朝から寝ている事はほとんどなくなり、友達とどこに行くという事を楽しそうに話していたので、安心していたそうです。
父なりに反省をして、母が少し元気になった後も、洗濯は自分がすると決めて仕事の前に洗濯物を干してから仕事に行くようにしているそうです。
ちなみに父は、長く務めた会社を定年退職した後嘱託職員として働いてました。
今は嘱託職員も終わり、知り合いのお店でアルバイトをしています。
母も元気に友達と遊びに行くようになりましたが、やはり家事を今までと同じようにする事が出来なかったそうなので、夕食はお弁当屋さんのお弁当を頼むようにしていたそうです。
それが続いて、とりあえず安心していた時、友達と一泊旅行をしたいと言って来たので行かせたそうです。
母が旅行をしている間、少しでも家を綺麗にして母を迎えようと思ったらしく珍しく掃除をしていたら書類の束を見つけたので、整理をしたそうです。
そしたら、引き落としが出来なかったという通知や、ローンの明細を見つけて慌てて他の書類も調べたそうです。
調べたら何枚か同じような通知もあって、通帳を調べたら残高がほとんどなくて。
記帳に行ったら、やっぱり残高が無くなっていたそうです。
父はお金の管理を全て母に任せていて、通帳もキャッシュカードも母が管理して全く知らなかったそうです。
慌てて銀行の窓口に通帳を確認してもらったら、数十万円単位でお金を引き出していて、退職金ガ貯めてあった別の父名義の口座にもお金が無いという事がわかりました。
生活口座と退職金を置いて多く口座を分けていたそうですが、どちらにもほとんど残高が無いという事でした。
父の退職金は、大体800万円ぐらいあったそうです。
それが全くないなんて、、
父はもちろん使っていないので、母が使ったようです。
とにかく母が友達と旅行に行っている間に、書類や通帳を出来るだけ調べてコピーを取ったそうです。
でも母が帰宅して父がそれを知った事がわかると、鬱という事もあって大変な事になると考えて、今後どうするか決めるまでは知らないフリをしようと思い相談に来たと言われました。
父は書類や通帳のコピーを見せてくれましたが、やはり父の言う通りでした。
父は年金をもらいながら、アルバイトをしていますがそこまで収入がいいわけではありません。
これからの生活どうすればいいのか、母が何でこんなことをしたのかわからないと言って頭を抱えていました。
私はあまりの事に、何も言えませんでした。
しかも私は主人に内緒の借金があるので、自分もばれるのではないかという事が怖くて頭がぐるぐるしてしまいました。
どうするもこうするも無いし、どうにもできないし、、、
そして父から言われました。
少額でいいから、金銭援助をして欲しい。